ここでは、カードローンの問題を解決する方法を載せていきます。

  1. 状況把握
  2. 解決方法
    • 「親に言う」の考察
    • 「おまとめローン」の考察
    • 「債務整理」の考察
  3. まとめ

状況把握

 ここに来たあなたには、これから解決に向けて進んでほしいと思います。まず、状況を把握しましょう。もしあなたがこんな状況なら、ぜひ最後まで読んでください。

もうだめだ

 借りられる時はいつでもお金が足りるので大丈夫なのです。でも借入できなくなれば、急に生活ができなくなります。無計画に借りていれば、こんなことにもなり得ます。大事なことなので図にしました。実際にこうなると、何をしたら良いのか冷静になれないことが多いです。ですので、まずはスマホのメモでも、紙とペンでもなんでもいいので準備して、以下に進みます。

重い

借金の総額

 最初に借金総額を計算しましょう。借りているお金をすべて把握します。カードローンだけでいいです。何社あるのか、それはいくらなのか。おそらくアプリで把握できるでしょう。
〇〇社ー〇〇万円、××社ー××万円、というように書き出します。

返済額の総額

 次にカードローンの返済額を把握します。とりあえず、必要最低限の返済額を把握しましょう。各社のアプリからリボ払いの金額を調べましょう。リボ払い金額を自由に設定できる場合もあるので、気を付けて調べてください。口座のアプリがあれば引落歳履歴を確認すれば簡単ですね。

借金の原因

 そして、借金の原因を考えましょう。体を壊してしまったのか、最初に借りた額が大きかったか、再借入れで限度額まで到達してしまったか、滞納して再借入れができなくなったのか。買い物依存か、ギャンブル依存か。借金と向き合うということは、原因とも向き合わないといけません。借金の原因が無くならない限り、借金はなくなりません。
 事情は様々でしょうけれど、このまま放置してもいいことはありません。借金は必ず解決できます。早速、解決方法に進んでいきます。

このまま返済できるか考える

 自分が毎月返済できる金額を出します。それが、前述した「返済額の総額」よりも大きければ返済できます。利息を多く払ったとしても自由に返済していきたいなら、このままじっくりと返済するのもいいと思います。生活が大変になればまた借りることもできますし。ただ、「返済の仕方」でも話しましたが、やはり返済回数と利息がとても大きくなってしまいます。できることなら返済額をできる限り増やして、返済回数を減らしていきたいところです。
 そして、前述の「返済額の総額」を毎月準備できない場合や、もっと早く、もっと安く解決したい、という人は次の方法を進めていきます。

3つの解決方法

  • 親に言う
  • おまとめローン
  • 債務整理
解説

どういう方法なのか、考察していきます。

「親に言う」の考察

 親に限らず、他人(身内)に解決してもらう方法です。これは、断られたり、頼れる人がいなかったりで、選択できない人も多いでしょう。
 解決方法としては一番早いですが、気になる点があります。それは、「当人が苦労しない」ということです。苦労しないで解決すると、事の重大さがわからないまま借金が無くなります。そうすれば、また気軽に借金をしてしまうかもしれません。この方法で解決する場合は、二度とカードローンを使わないと心に決めてください。二度目はないと思いましょう。

「おまとめローン」の考察

 おまとめローンについては、いつか詳しく載せようと思います。ここでは、おまとめローンの概要と、メリット、デメリットをお伝えします。
 おまとめローンとは、カードローンなどのローンをより低い利息のローンに借り換える方法です。具体的には、銀行などの金融機関で借り換えができるローン商品で借ります。ただ、カードローンよりも詳しい審査があり、結果がわかるまでに数日から1週間くらいかかります。

メリット
  • 利息・返済総額が大幅に減る
  • 返済回数が決まり、完済日がわかる
  • カードローンをすべて解約できる
  • 借金が一つになり把握しやすくなる
デメリット
  • カードローンを解約させられる
  • 総量規制の対象外ローンの場合、またカードローン契約ができてしまう
  • 利息や返済回数によって、メリットが少なくなる場合もある。

 おまとめローンの最大のデメリットは、総量規制の対象外である場合があることです。つまり、おまとめローンを返済しながら、カードローンを契約できてしまうのです。これをやってしまうと、おまとめローンの負担+カードローンの負担となり、まとめる前よりも返済が大変になります。おまとめローンをする時は、借金の原因をしっかり取り除いてから行いましょう。
 ちなみに、金利が安いカードローンにまとめる、ということもできます。この場合は総量規制の対象になるので、最大のデメリットは回避できますが、金利があまり下がらないので恩恵が小さくなります。ただ、借金が一つにまとまって把握しやすい点が、大きなメリットとして残ります。
 おまとめローンは、上記のように少し難しい点が多いです。近々、おまとめローンについて詳しく考察したいと思います。

債務整理

 債務整理は、任意整理・個人再生・自己破産の3つが主な方法です。特定調停という方法もありますが、手続きが大変なのでここでは触れません。

弁護士
任意整理

 司法書士や弁護士に依頼して、借金の利息を0にし、元本のみの返済を3~5年で返済する方法です。費用は1社あたり数万円で、多くの場合分割払いができます。任意整理の最大のデメリットは、信用情報機関に事故情報(延滞情報などの不利益な情報)が載ることです。事故情報は完済から5年間残り、その間はローン各種、クレジットカード含め、ほとんど契約できず不便です。しかし、借りられずお金がなければ、借金の原因を取り除く以外の選択肢がなくなるので、そういう意味ではメリットとも言えますね。この時、違法なローンはできるでしょうけれど、それはダメです。もし間違えてやってしまったら、ひどい目に遭う前にすぐに弁護士に相談してください。
 任意整理ができない場合や、任意整理をしても支払いが難しい場合は、個人再生か自己破産をすることになります。

個人再生

 住宅ローン以外の借金総額が5000万円以下の場合にできる手続きです。借金を最大で1/10にすることができます。家やその他の財産を残すことができます(財産が高額の場合、返済額が多くなる場合があります)。ただし、借金総額少ないと効果が小さく、総額が100万円未満では借金減額になりません。

自己破産

 借金をほぼすべて無くすことができます。ただし、財産はほとんど売却されますが、家具などの生活必需品や99万円以下の現金などは手元に残すこともができます。借金の上限はありません。

頼る

まとめ

 カードローンが返せなくなった時に一番大事なことは、借金と向き合うことです。状況を把握し、これからどう返済していくかをよく考える必要があります。
 返済のモチベーションという観点から見ると、カードローンをそのまま返済していくのもおススメです。少しずつ減っていく借金額や利息額を見ていると、返済の意欲が湧くものです。しかし、おまとめローンや任意整理は手続きさえすれば、あとは返済を続けるだけで借金が無くなります。借金の精神的負担がとても少なくなりますね。どちらを選ぶかは、やはり個人の考え方次第です。